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最近、縁がありまして、
個性的なメルセデス・ベンツと付き合っています。
V8  M119型 5000ccエンジンを搭載したW124036  500Eと
L6  M104 ベースの3,2エンジンを
排気量3.6リッターまでにボアアップさせた
W463型のGクラス ゲレンデ G36L  AMGです。

どちらのエンジンも相当に素晴らしいフィーリングを
与えてくれるもので、ある意味この時代に造られた名器なのです。
歴史的に考えてもメルセデスのエンジンとして最高な
性能ポテンシャルとクオリティーなんだと思います.

この時代がドイツ工業製品黄金期特にメルセデスブランドとして、
一番メルセデスらしかった最後の時代なんだと思います。

そういえば海外のオークションで日産のフェアレディZなどが、
信じられない価格で落札されていますが、
やはり懐古主義ではありませんが良いものは良いという判断なのでしょう。
本物のクオリティーやクルマの本質的な部分を見る目を持つ人達は、
常に「次はどんなクルマを狙おうか?」と考えているのではないかと思います。

そう考えると、私はこの2種類のエンジンを搭載した
メルセデスの価値や価格は今後下落の可能性は低く、
時間の流れとタイミング次第では逆転現象さえ起こりそうな気がします。
そうすると益々入手困難で手に入りにくくなるのではないでしょうか?
入手が困難になれば価格は高騰していくのは仕方のないこと、本当に淋しい限りです。

さて、私はこの所有する2台の名車を、
経済的にもカスタムモディファイ精神が許すのであれば、
永遠に所有したいなとそう思っております。
特にG36 AMGに関しては絶対に他へ譲る気持ちはありません。
これらのマシンは気が緩んで手放したが最後、
今後は二度と手に入れることは難しいと思われるからなのです。

ということで、
軽く滲み水漏れを起こしていた
AMG  G36Lゲレンデですが、
今回夏を迎えるということで徹底的な
事前点検整備に切り替える決断をしました。

ちょうどLLCがエンジンから微妙に漏れかかっていることが判明しましたので、
この際ですからエンジンのOHを行ないたいと思います。
ヘッドをはぐり、各種のパーツを同時交換予定です。
正直、金額はそれなりに掛かりますが水廻りの管理修繕はメンテナンスの基本ですし、
このGは今後ともズ〜ッと乗り続けたい大好きなクルマですから、
ケチりながら出費を抑え騙しだまし乗るのは性格的にも嫌なのです。

たとえ相場が今後環境的な問題を含めて大暴騰しても、
そんなことは趣味の精神哲学に関係ないですね。
だって損得勘定から切り離しお金を積まれてもマシンを売らないのですから。

次々とクルマを乗り換えることで支出する金額を考えると、
一台のクルマを徹底的に愛しメンテナンスや消耗部品を入れ替えながら、
じっくりと手を入れながら永く大切に乗るほうが
経済的にもはるかに節約になるのだと思います。
ただし、そこまで愛情を注ぎ込み熱く手を入れてまで本気で乗りたいクルマが
今の世の中には殆ど無くなっていることが悲しい現実なのです。
だからこそこの時代のクルマがより一層と輝くのですね。



廣川 俊憲





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私が販売を委託されて手元に来ている
この91年式500Eですが、ホィールがなんといっても目立ちます。
たしかにこのクルマにはいろんな手を施しているがゆえに、
この独特なる存在感とオーラを発しているのです。

1.マークレスボンネット(加工塗装他)
2.AFFオリジナルフロントバンパーポイラー 
3.ジュラルミンアッパーマウント及び取り付け工賃 
4.RECARO C-Classic 6装着及び6プラット加工、リアシートも同様
5.AFF オリジナル 500オールステンレスEXマフラー
6. Nakamichi オーディオ(かなり手が込んだ)
7. AMG 3ピースホィール(ディシュ塗装)

その他諸々でして、これらだけでも
およそ600万円オーバーが注ぎ込まれているのです。
たとえば仮にこのクルマを見て、
自分も同じように作り上げてみたいと考えた場合を試算してみましょう。
まずはここから始めないと何もスタートしませんからね。
 

ます車両本体が必要です。
ピンからキリまでありますが、
最近500Eの市場相場が上昇方向に向いているという
恐ろしい噂がなんとなく届いています。
それなりに程度の良い個体を300万円で購入したとして、
そこから上記のモディファイをすると
合計でおよそ900万円になるのです。

なんとまぁ、スゴイ金額ですね。
さらに自分で仕上げるとなると
お金の問題もありますが、
時間もそれなりに掛かります。
この500Eの前オーナーはそれだけの
お金と時間を費やして仕上げました。
そんな500Eですから、販売委託をされたときには
それはもうびっくり仰天しました。

ですから、私もこのクルマは人間関係が
なければ売却は出来ないと思っています。
だれにでも渡せるクルマではないと思うからです。
でも、このクルマを購入できた方は
ある意味時間のワープが出来、
しかも金額もお得になるのですから、
これもまた一つのチャンスなのかもしれません。
現在、私はこの500Eともう一台、
希少なAMG E320T-3.6の販売をお願いされています。
私のチャンネルから本当に124を愛する人へと
受け継がれれば嬉しいと思います。





廣川 俊憲