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「自分の置かれている状況が
世界的に見ても幸運であることに
気づいていないことの不思議さと不幸」
 

最後のリアルメルセデス。
 

メルセデスが王者として
世界の自動車業界において君臨し、
創業者の志を正当に承継していた、
世界中の人々が憧れる存在であった
最後のメルセデスベンツが、
私の大好きなW124です。
 

もうかれこれ20年以上
愛し続けている自動車なんです。
 

私が初めてW124に出会った頃と比べて、
現在は本当に良い時代になったなぁと思います。

1996年に私はW124の魅力に魅せられました。

「走る・曲がる・止まる」という基本をしっかりと追及し、
乗員の生命を守ることを真剣に
追及していたところに心が奪われました。
 

装着される装備も機能性重視であり、
見せかけのものは一切ありません。
価格を引き上げるための過剰な豪華絢爛な
無駄とも言える装備を装着することは、
当時のメルセデスの方針に反するものであり、
現代のメルセデスとは全く考え方が違うように思います。
 

「クルマを運転している」という感覚は、
クルマを愛する人々にはとても大切だと思います。

現代の自動車サイズからすると
決して大きくはないボディサイズ。

最新のCクラスほどしかないサイズは、
逆に人間が操作しやすい大きさであり、
自分がクルマを操っている喜びを感じられます。
 

そんなW124が実に
リーズナブルな価格で買えるのです。

当時、E320セダンのサンルーフ・本革仕様の
左ハンドルでブリリアントシルバーの個体は
一番人気で、300万円近く
支払わなければ購入できませんでした。
 

500Eにおいても、現在のような
海外流出はありませんでしたが、
やはり500万円では安い部類でした。

当然、それらは純正仕様でしたから、
そこから内装の変更(シートやウッド、
ハンドルやレザーパーツ)や外観の変更
(ワイドボディ)などを行っていくと、
とてもサラリーマンの給料では
追いつかないくらいの金額になったのを思い出します。
 

そう考えると、現在は本当に
リーズナブルに購入することができます。

ゆえに選択することさえできるのです。

例えば、我が家のメインカーとして
迎えるのであれば、ワゴンという選択があるでしょう。
運転している時の視界はセダンと同じ。
でも、後部座席の天井には長く伸びたルーフがあるので、
後部座席も直射日光を受けることが
ありません。当然、驚くほどの荷物が搭載できます。
 

逆にすでにメインカーとしてミニバンや
ランクルなどのSUVがある場合には、
それらを家族とのお出かけ用として使用し、
ご自身の運転する楽しみはセダンボディに委ねるのです。
 

奥の手として、そのようなミニバンやSUVを手放して、
ワゴンの車両代+最高のモディファイ代に
充当して、最高のワゴンを手に入れるという手もあります。
 

昔であればそういう贅沢はできませんでしたから、

この素晴らしく恵まれた時代に
気づいていないことが不幸で
しかないとさえ私は思うのです。
 

そういうことを知っていますから、
私はセダンとワゴンの2台を所有しています。

もうかれこれ2年近くの間、
いろいろな人にフェイスブックや実際に
お会いしてW124の素晴らしさをお伝えし、
中には実際に手に入れた幸運な方もいらっしゃいます。
 

しかし、2年前に比較して500Eは
プレミアム感が出始め、
ドバイをはじめとした海外の
コレクターの元に流れて行っています。

今後は程度の良いW124は
入手が難しくなることは間違いないでしょう。
 

「う〜ん、どうしようかな?」
 

そう思われる気持ちは十分理解できます。

でも、あなたが悩んでいる時間は
あなたの都合であり、W124を取り巻く
自動車業界の流れは、あなたのそんな
悩む時間に付き合ってはくれません。
 

つまり、いくらでも悩むことはご自由ですが、
決断した時には程度の良いW124を
手に入れることが非常に困難になるだけのことです。

今であれば◯◯◯万円で車体+外観+内装が
ある程度揃うのでしょうけど、
数年後にはこれでは無理でしょうね。
 

そう感じます。
 

ですから、本当にW124を欲しいと思われたのであれば、
早速明日にでも銀行かクレジット会社に
融資の申し込みをしてください。

お金はしっかりと働けば手に入ります。

でも、W124はあのメルセデスでさえ
「二度とあのようなこだわったクルマ作りはできない」
と言ってるのですから、新車が市場に出てくるわけでは
ありませんので、手に入りにくくなります。
 

「決断は、今日この時間です」

決断と行動なくして、何もつかめないのですね。


文章 廣川俊憲
 


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